アニー・ロラーク
推しポイント
アニー・ロラークは主にロシアを活動拠点とするウクライナ出身の大物女性歌手です。
東欧人の『なりたい顔』
ウクライナ出身女性歌手の代名詞的存在で、東欧の美人顔コンテストで大抵上位ランクインしています。おそらく、日本でいう『なりたい顔ランキング』みたいなものです。
一言で東欧美人といっても様々なタイプがありますが、この人の場合はやや中東系に近い印象です。東欧人にとっては、こういう顔が憧れの対象なのかもしれません。
ユニークな芸名
ちなみに、アニー・ロラーク(Ani Lorak)という芸名は、本名カロリナ(Karolina)を逆方向に読んだアナグラムです。
ロラクまたはロラックと表記しているサイトが多いのですが、勿論どれが正解とかはありません。ただ、ライヴ動画で実際の発音を聞いていると「ラ」にアクセントを付けて少し伸ばしている印象がありました。なので、当サイトでは「ロラーク」を採用しました。
アニー・ロラークの経歴
| 生年月日 | 1978年9月27日 | |
|---|---|---|
| 出身地 | ウクライナ – Кіцмань(キツマン) | |
| 本名 | ロシア語 | Каролина Мирославовна Куек (カラリナ=ミラスラヴァヴナ=クエカ) |
| ウクライナ語 | Кароліна Мирославівна Куєк (カロリナ=ミロスラヴィヴナ=クエク) | |
出生
ウクライナ西部(当時はソ連)の、ウクライナ語を母言語とする地域の出身です。貧困家庭に生まれ育った苦労人で、彼女がまだ子供の頃、親族がアフガニスタン紛争で犠牲になっています。
キャリア
1995年にロシアのTV番組に出場した頃から本格的に歌手活動を開始。当初はウクライナ語の歌が多かったのですが、2000年代後半からロシアでの活動が中心になり、ほぼロシア語の歌しか歌わなくなりました。
母国からの非難
2014年のクリミア併合やドンバス戦争に際してノーコメントで、ロシア国内での公演活動を続けていました。このことで母国の右派から反感を買い、彼女の故郷や公演会場で暴動沙汰が何度か発生しました。
アニー・ロラークの楽曲紹介
短調の曲が多い『R-POP』の中でも、この人の曲は特に短調が多い印象があります。ひと昔前の日本の歌謡曲を彷彿とさせます。
”С первого взгляда”
(ス・ペルヴァヴァ・フズグリャダ)
歌詞意訳: 『初めて見たときから』
リリース年:2006
本人作詞。この人の楽曲の中で、日本人にとって一番聴きやすいのはこれだと思います。しかし現地のヒットチャートではそこまで上位には食い込まなかったようです。
“Shady Lady”
(シャディ・レディー)
歌詞意訳: 『影女』
リリース年:2008
彼女が本格的にロシアで活動する契機となった曲です。他のロシア語圏の歌手と同様、英語の発音は微妙です。この曲のロシア語版は«С неба в небо»というタイトルで、歌詞のニュアンスも多少異なっています。
“Новый бывший”
(ノヴィ・ビヴシー)
タイトル意訳:『新しい元彼』
リリース年:2017
比較的新しい曲の中ではこれがベストかもしれません。
サビで「モーイモーイ」を連呼していますが、「私の私の」の意味です。
“Зажигай сердце”
(ザジガイ・セルツェ)
タイトル意訳:『ハートに火をつけて』
リリース年:2010
2010年にリリースされた同名アルバムのオープニング・トラックです。アニー・ロラークの楽曲の中で、私が初めて聴いたのはこの曲です。歌詞はわかりませんでしたが、ものすごく情熱的な曲だなと感じたものです。
それにしても、前衛的というか、いかにも恐ろしあな映像だなあ
“Для тебя” (ドリャ・ティビャ)
タイトル意訳:『あなたの為に』
リリース年:2010
ウクライナのヒットチャートで1位を獲得した楽曲です。いろんな人種の人たちが笑顔をふりまく構図自体はありがちですが、左下に時々出てくる筆記体のテキストにも注目してみてください。
モスクワやキーウ、オデーサのほか、東京やニューヨークも登場しています。でも、ロシア語の筆記体は難しいですね。
“Миллион алых роз”
(ミリオン・アリフ・ロウズ)
タイトル意訳:『百万本のバラ』
ソ連時代からの大物歌手でロシア芸能界の女帝、アーラ・プガチョワのカバー。しかし、もともとはラトビアの民謡です。日本でも加藤登紀子がカバーしたことで知られています。
女帝の目の前で披露したときの公式動画です。
女帝の表情が満足そうにも見えますし、「フッ、まだまだね」と言ってるようにも見えます