BURITO
推しポイント
BURITO(ブリトー)はロシアで活動する音楽バンドです。バンド名の由来は日本語の「武」「理」「刀」です。
聴きやすくて飽きにくい
一見なんだか取っ付きにくそうなイメージですが、実際は聴きやすい部類に入ります。楽曲ひとつひとつのクオリティが非常に高く、しかも飽きが来ません。
武闘派ぽく見えて理知的
BURITOというバンド名の由来は、日本語の「武」「理」「刀」です。なお、”burito”はメキシコ方言のスペイン語で「ロバ」という意味もあるようです。おそらく、バンド名はアルファベットではなく漢字表記で『武理刀』にしたかったはずです。
でも、そうすると肝心のロシア語圏の人たちが読めないし…
その名の通り、武闘派ぽいイメージとは裏腹に、歌詞や歌声からは理性というか知性を感じます。日本人なら親近感を覚えずにはいられないでしょう。
BURITOのメンバー
ここでは一旦、ヴォーカルのイーゴリ・バーニシェフ(Игорь Бурнышев)に絞って紹介します。
| 生年月日 | 1977年6月4日 | |
|---|---|---|
| 出身地 | ロシア – イジェフスク | |
| 本名 | ロシア語 | Игорь Юрьевич Бурнышев(イーガリ・ユリエヴィチ・ブルニシェフ) |
出生
イーゴリはウドムルト共和国の首都であるイジェフスクで生まれ育ちました。ウドムルト共和国はロシア国内の数ある共和国の一つです。スラブ系民族とウドムルト人が混在する地域です。
彼自身は父方がタタール人、母方はスラブ系ロシア人なので、ウドムルト語はあまり話せないそうです。サムライ姿に違和感を感じないのはタタール系だからかもしれません。
黎明期
国立モスクワ文化芸術大学在学中にDJとして働く傍ら、BURITOを結成。インディーズバンドとして細々と活動します。2005年から2015年までバンドエロス(Band’Eros)というHipHopグループのメンバーを兼任する中で、少しずつ知名度を高めていきます。
ヴェルヴェット時代
BURITOとしての人気に火がついたのが2012年以降です。2014年にヨルカ(Ёлка)とのコラボ曲である“Ты знаешь”(トゥィ・ズナイシ)が大ヒット。以降、メラーゼ・ファミリーのお膝元であるヴェルヴェット・ミュージック(Velvet Music)と契約。数々のヒット曲を送り出します。
独立レーベル
2021年にヴェルヴェット・ミュージックとの契約を終了し、独立レーベルを立ち上げました。
楽曲紹介
どの楽曲をTOPに持ってくるか、非常に悩みました。というのも、どの曲も満遍なくクオリティが高いからです。ここで紹介する以外にもオススメしたい楽曲は沢山あります。
“Береги”(ベレギー)
タイトル意訳:『お元気で』
リリース年:2017
アルバム曲なのでMV動画がありませんが、あえてこれをTOPにしました。いわゆる「捨て曲」が無いので、本当にどの曲を推して良いか悩みます。
現代風な電子音と古風な弦楽器色、それにイーゴリの和風な声質が上手く調和していると思います。
このコスチュームは日本のサムライを我流にアレンジしたんでしょうね。お世辞抜きで、よくお似合いです。というのも、ハリウッド映画などに出てくるサムライと違って、嘘臭さが無いんですよ。もしかすると、古代の侍はこんな姿だったのかもしれないと、本気で思わせてくれます。
“Возьми Мое Сердце”
(ヴォズミ・マヨ・セルツェ)
タイトル意訳:『私のハートを奪って』
リリース年:2019
原曲:1995 – Ария
カバー曲かつコラボ曲でなければこれをTOPに持ってきたでしょう。キャッチーでノリの良い楽曲です。
サムネの2人がフィラトフ&カラス(Filatov&Karas)で、バンド名というよりプロジェクト名です。その時々でヴォーカルメンバーを採用しているようです。当楽曲で採用された女性2人の名前はスヴェタ(Света)とアリダ(Алида)で、歴代メンバーの中でも際立った存在感があります。
“Мама” (ママ)
タイトル意訳:『ママ』
リリース年:2015
ここでいう「ママ」とは「お母さん」というよりも、遠い昔のご先祖様を指しているようです。
“Пока город спит”
(パカ・ゴラド・スピート)
タイトル意訳:『街が眠っている間に』
リリース年:2015
MVのアニメ動画が各方面から絶賛された作品です。イーゴリ自身が制作監督を務めたそうです。
なんだか考えさせられますよね。一人でも多くの人に視聴してほしい作品です。
“Беги”(ベギー)
タイトル意訳:『走れ』
リリース年:2015
こちらもMV動画の無いアルバム曲ですが、個人的に好きな楽曲です。
“走れ、走れ、全てを忘れて走るんだ! 俺と一緒に、夢へ向かって!”
“Мегахит” (メガヒット)
タイトル意訳:『メガヒット』
リリース年:2016
タイトル通り(?)じわじわとロングヒットした作品です。短調なのにコミカルというのがロシアらしいです。
“Разведи огонь”
(ラズヴェジ・アゴン)
タイトル意訳:『火を灯せ』
リリース年:2015
原曲:Валерий Меладзе – 1995
若かりし頃のヴァレリー・メラーゼの楽曲をカバー。ロシア語圏の有名アーティストはほぼ全員、メラーゼ兄弟と何かしらの接点があります。
コラボ相手の女性歌手はオクサーナ・ウスティノワ(Оксана Устинова)です。よく共演しているなと思いきや、ご夫婦でした。
“О тебе”(ア・ティベ)
タイトル意訳:『君のこと』
リリース年:2019
“らん♪でげでげでげでげ♪ばん♪ばん♪”
出だしから度肝を抜かれます。盆踊りかと思ってしまいました(笑)
“Знаешь, я тебя никому не отдам, Никому не отдам, …”
(ズナエシ、ヤティビャ・ネカム・ネアッダム、ネカム・ネアッダム)
君のこと、誰にも、だ〜れにも渡さないよ〜
どこの国のアーティストでも、ネタとして、こういう路線の楽曲をアルバムに1曲くらい混ぜたりします。でも、BURITOはそれをシングルでリリースしてしまうところが凄いです。
“Тонкими пальцами”
(トンキミ・パリツァミ)
タイトル意訳:『細い指で』
リリース年:2022
独立レーベルへの移行後はMV動画にあまり力を入れていないように見えますが、それで良いと思います。楽曲の質はますます磨きがかかっているように思えます。